こちらは気温は高いものの、湿度が低いので思いのほか過ごしやすいです。
夜になると20度前半くらいになったりして。
で、ですね、
やっぱり、暑い夏にはホラー、これが定番ですよね。
そんなわけで皆様にも涼んでいただくべく用意しました、この動画。
実際、ラビ君のおかげであんまり涼しくならないわけですが。www
「バリーボーがパーン」
とか
「まるで抑圧された感情の如く」
とか
ツッコミどころ満載。www
で、模型の話。
前回のエアクリに引き続き悩んで悩んで悩み抜いた難関に手を付けました。

これがキットパーツね。
まー、見てのとおりユルユルというかプラキットならこんなもんというべきか。できればグリルは抜いてみたいけど、やらなくて済むならまぁそれでもいいか、というような感じ。
そこでもう一回実車画像をじっくり。
そしたら、おい、ちょ、なんかグリル二重になってんよっ!
知らなきゃ幸せだったってのはこのパターンだよね、マッタク。
念のためパッケージ絵を確認してみると、この二重枠はスルーしてました。縦横の桟の数は実車通りの本数でしたがね。

で、どうやって再現するかはあとで考えることにして、どっちにしてもグリルは作りなおしたいところなので抜いちゃいました。
で、実はここから2週間位放置してたんですよ、奥さん。

内側の輪っかを作るのに洋白帯金を使うってのは頭にあったんですが、あの輪っかの形状をどうやってトレースするかで悩んでましてね。
とりあえずキットパーツの枠、内側にマスキングテープを貼ってここにポリパテを充填してメス型を作ってみようと思い立ちました。

ま、実際にはテープよりもゾルの方が簡単なんですが、それに気づいたのはメス型を作った後でございまして。
この辺がまだまだ修行が足りないというか、知恵が足りないというか・・・。
できたメス型はこのままだと外枠の内径ぴったりなので、洋白帯金の厚み分小さくしないといけまへん。
これをねぇ、やすりでゴリゴリ削るというあまりスマートでない方式で実施。

メス型の周囲に沿わせるようにして帯金を曲げていって、最後ははんだで接着。
いや、結局メス型にあわせた形状じゃうまくはまらずに現物合わせでゴニョゴニョしたんで、型とった意味があったのかどうかよくわかんないんすけどね。

左右ともに作りましたけど、えぇ、一発でできたわけではなく失敗もありますよ。
人生そんなに甘くないってことですね。

お次はグリルの桟。
0.2mm 厚、1.2mm 幅の洋白帯金を適当な長さに切り出して、はんだでまとめてみます。

そこへ糸のこで切れ目を。
一応切れ目の間隔はノギスで測って等間隔になるようにがんばりますた。切れ目の深さは幅の半分位すね。
めんどくさいけどいちいちバイスに挟んで糸のこ当てると作業がしやすいです。

縦桟、横桟、それぞれに切れ込みをいれたあと、はんだ吸い取り線を使ってバラバラに。
あー、もうこーゆーのはエッチングですぱっと作れる技術と設備がありゃもっと綺麗で簡単なんでしょうな。
足りないところは全部根性でカバー。ペキモの流儀です。

両面テープの上で地道に組み合わせて、格子部分にはんだを流しておk。
これ、組みあがると結構強度でますね。感心した。当たり前だけど。

で、組み込む前にインナー枠にもう一ひねり。
プラ板で耳を付けてやります。これで外枠の後ろに接着できるわけ。

ね?
これですっぽ抜けたりしないし、すき間もカバーされるというわけですよ。

で、最後はまたまた現物合わせで格子を切ったり削ったりしながらインナー枠に収まるように調整、と。
えぇ、根性だけが頼りですよ。

きちんとはまってないけど、雰囲気はざっとこんな感じ。
グリルの横桟は枚数増やしたかったけど、0.2mm 使った時点で無理ですね。ほんとなら 0.1mm 厚使うべきなんでしょうな。
次回またグリル作る必要が出たときにはきっとこの経験が役に立つでしょう、多分。
たぶん・・・。
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プラパーツとは全然違って顔つきまで良くなりましたな。グリルとかヘッドライトって重要な顔の部分でありながら、海外キットだとテキトーこかれてる事多いですよね。
いやー、すごいところに気づいちゃいましたねぇ。自分だったら確実にスルーです。しかも金属で作っちゃうところがオトナですw強度が出た時って嬉しいんですよね。はんだづけがうまくなるために練習しないとなぁーなんて思ってる時に弄ってるのはプラモデルという(苦笑)
なんだか金属いじってみたくなりました。
格子グリル自作はすごいですねえ。コレ、切れ込みをいい加減に入れるとうまく組み上がらないですよね。大胆かつ精密な作業、おつです。
これは難易度高いでしょー。
左右対称に作るのは至難の業です。
縁の2重構造が素晴しい密度感です。
逆にこれをやらないならキットパーツを削るだけでもいいぐらい。
そんときに比べれば慣れたものなのか見事な出来で。
キットのプラ成型より格段にカッコイイっす。
今後グリル有りのキットは全てこの手で行くんですか〜(^^;
それにしても見事な金属加工♪根性だけではここまでできませんよ。
グリルって悩ましいよねぇ。近年の車だと奥に網付いてるだけでデザイン自体はシンプルだけど、クラシックなやつはこれが結構主張してるからおもちゃっぽさを排除するためには避けて通れない。
プラ素材はねぇ、手持ちに丁度いいのが無いからデカいプラ板から切り出すハメになって余計面倒なのよ、あっしの場合。
えぇ、自分でも嫌なところに気がついたもんだ、と。世の中知らない方が幸せな事ってたくさんありますね。ま、模型ごときを例にとって世の中云々なんてのは大げさですが。ww
プラキットいじってたって金属パーツ作ればいいんですよ、練習なら何を作ってたってできまっせ。
不吉な予測立てないでぇ〜 www
切れ込み入れる時は確かに慎重になりましたね。運がよかったのは、使った糸のこ刃の厚さが 0.2mm と洋白板の厚みと同じだったこと。0.1mm の洋白板を使うなら同じ厚さの刃を使わなきゃならないけど、そんなんあるかな。
巷で評判のハイパーカットソーって洋白も切れるんですかね。切れるなら使えそうですが。
左右対称に作るのは難しいです。実際、キットパーツ自体が左右対称じゃないんですよ、コレ。CAD 導入前の手彫りキットなんでしょうね。なので、自作した内枠も左右非対称です・・・。orz
キットパーツの桟だけ残してすき間開けるってのは一瞬考えましたけど、すぐ却下。私にゃ無理だと。
ミウラのあれは格子「組み」じゃなかったので、これより遥かにめんどくさかったですねぇ。あれもいい思い出だなぁ。ww
今後ね、グリルの形状とか雰囲気によっては今回の経験が活かせるとは思いますけど、全部は無理っしょ。w
最近淡白な説明ばっかりだったのですが、今回はさすがに時間掛けて工作したので画像が多くなりましてね。んなわけで解説も若干多めに。
何かを量産するとき、まとめて加工する時、金属素材ってのは結構重宝します。部材に力をかけずに接着したり分解したりできますからねぇ。
メス型の行方?・・・・ゴミ箱す。orz
これだけで「上がり」感があるくらい、超絶工作じゃないですか。
枠の形状にあわせて格子を削るのが大変でしたでしょー根性ありますねー
0.1mmを切る時は刃を砥石で研いで薄くするとか、どっかで読みました。
構造を考えたらこの技法に収束するんじゃないすかね。ま、どっかで私も見たのかもしれませんけど。studio_rosso さんとかやりそう。ww
> 0.1mmを切る時は刃を砥石で研いで薄くするとか、どっかで読みました。
えー?そんな、刃を薄くする時点で「上がり」ですよ。
もうそこで満足して終了、とか。www