Porsche 917K が暫定的な完成を迎えたので何か別のものを作ろうと考えたのですが、気分的にはあまりヘヴィーなのはいじりたくないので「簡単に作れるものはないかなー」ということで

ドイツ・レベル製の Ferrari 308GTB を持ってきました。
これはですねぇ、総パーツ数が43という恐ろしく単純なキット。まさにデカい 1/43 みたいな感じで、前輪はステアしない左右を軸で繋ぐだけ、サスペンション周りもなーんにもない、もちろんダンパーなんかもパーツとして用意されてません。
なので、画像のような状態にするのに30分もかからない。仮組みもラクラク。これはもうすぐにでも塗装して完成っすな!
とか楽勝気分だったのも束の間。


眺めてたら気になる部分が出てきましてね。(実際の進行とは順序違うけど、わかりやすいようにサフを吹いた画像です)
フロントフェンダーの峰の部分、吊り上ってていわゆる「怒り肩」になってるんですが、実車はそんなはずないと思うわけです。実車を見たことはないんですが、ネットに転がってる画像みても、同系統の 328(ハセガワ製を参照)も 288GTO(フジミ製を参照)もそんなことにはなってないのです。
あ、レベルの 288GTO は未確認だ。あとで確認してみようかな。
ネット上の完成画像みてもこの部分がヒジョーに気になるんですわ、「おかしい」と。面白いことにレベル以外でマルイ製のもここまで強烈ではないけど、若干怒り肩なんですよねぇ。
余談ですけど、モノグラムからも昔同じ車種が出てたようなんですが、これまたネット上に転がってる画像みるとどうもこのレベルのと特徴が一致しすぎるので、レベルのはモノグラムの金型使った製品なんじゃないかと邪推。誰か知ってます?

で、ですね、この怒り肩を修正しようとするとフェンダーにあるルーバーのモールドが死ぬ事になりますんで、まずはそこをクリアできるかどうかを試してみます。後先考えずにやっちゃった後でどうにもならなくなるのはイヤなので。
というわけで 0.5mm 厚のプラ板を高さを二種類に分けて切り出し、これでルーバーを再生できるか試します。脳内では多分大丈夫なはずなんですが。

まずはさっきの束ねたプラ板を両面テープの上に乗せて、倒してみます。
倒した角度が大きければ大きいほど前後長が伸びますから、キットのルーバーの前後長と合う角度を探ります。

大体目処が付いたところで同じ傾斜角を持つガイドの台を作って、瞬着で一枚づつ接着していきます。
いやもうアナログ丸出しで申し訳ない ww これしかやり方を思いつかなかったのですよ。エッチングなんか作れるわけもないし。

で、出来上がったルーバーパーツと、キットを比べてみます。
うん、なんとかなりそうな目処がついたので先に進めそうですな。ちなみにこのルーバー、11枚あるようで実車も同じ枚数なんですよね。こういうところをきちんとしておきながら、なんでこんな怒り肩にしたんだろ。
自作したルーバーパーツはかなり幅広ですが、あとで真ん中から切って左右に利用するつもり。

で、まずはルーバーの目処がついたのでズバーンと抜いてしまいましょう。
これでもう後戻りはできませんよ。
しつこいですけど、こんな単純な構成のキットなんだからプロポーションには気を使って欲しかったよなぁ。なんでこんな怒り肩にしたんですかねぇ・・・

はい、そして外側を中心にガリガリと削り倒しちゃうわけです。
結構削りました。


加工した左フェンダーと無加工の右フェンダー。
ルーバー部分を抜いたところの断面見ても外側に向かって薄くなってるのがわかります。
レベルのキットって肉厚だからこういう加工しても裏打ちする必要ないので割りと楽な気分で削れますね。

で、当然平たくした分、峰のラインが崩れてしまうのでこれを修正。
幸い峰のラインは一直線なのでマスキングテープを峰にあててフェンダーの横側をまたまたヤスリ倒します。

細かい修正は必要ですけど大体こんな感じに。
で、ここまで来たところでまたまた今更気づいたんですけど、このルーバーの枠にしろ、ヘッドライトにしろ全体的に菱形になってんですよね。これもおかしなところだと思ってるんですが、どうですか?
エッチングなんて使っちゃいけません(笑
で、ライトとルーバーの参考図貼ってみます
ttp://www.smcars.net/attachments/ferrari-308gts-1983-gif.24026/
見られますか?
菱形のようではありますね。
ホビフォの時に駐車場に実車いたので写真撮っておけばよかったですねー
おまけ
ttp://www.dreamgarage.nl/EN/collection/ferrari-308-gtb-carb-dry-sump/
ですよねー!エッチングなんか、エッチングなんか!うぅぅぅ wwww
参考図、これまんまレベルのプラキットの組み説だと思うのであまり信用できないですね w
むしろ「おまけ」の方がありがたいです。
やっぱり正面からみるとポップアップライト前端は斜めじゃないように見えるんすよねぇ。難しいデザインだなぁ。
実はフジミの288GTOでは逆に
「フェンダーがのっぺらで物足りないなあ」と思っていたんですよ。
横には張り出しているんだけれど、上下方向の抑揚がない。
Ohtoroさんのおまけの画像(正面から)ではAピラーとフェンダーの頂点とバンパー部分でそれぞれ角度が違うように見えますね。
面が複雑にねじれているように見えます。
フェンダー頂点の盛り上がり具合が絶妙なんだろうな。
あー、実車を撫でまわして確認したい。
やっぱりピニンファリーナ・デザインは伊達じゃないですよねぇ。難しい。
blog-imgs-36-origin.fc2.com/c/a/s/castelauto/288GTO2007-05-1306.jpg
これなんか見ると上下の抑揚はそんなにないように見えます。結局レンズを通すとどういう角度から撮ったか、どんなレンズを使ったかで見え方が変わっちゃいますからねぇ。
まぁ人間の目で見ても脳内補正とかあるらしいからこれまたなんとも言えませんが。
実物を間近に見てれば「ここはこうだ」と強引でも自分を納得させられるのですけどね。
なるほど〜!
いつもルーバー部分の製作では、均等な間隔にフィンを接着するのに苦労してましたが、こういう手法があったんですね〜
目からうろこですわぁ〜
今後、参考にさせていただきます!
ご無沙汰してます。
私の中で肝だと思ってるのは下に両面テープを敷いて(貼って)滑らないようにしてるところ。
作業中に変にズレたりしないので成功率上がります。
このアイディアもいただきます!(笑)