2022年05月18日

レーシングスクリーン

121LM054.jpg

こんな「 H 」型のエッチングパーツがあります。

同じ年に出場した3台の 121 LM のうち、このカーナンバー5だけがシールドの内側にレーシングスクリーンが付いてます。
このエッチングはそのレーシングスクリーンのフレームパーツですね。組説の指示では切り出した平面の透明フィルムを裏側からペタっと貼り付けるだけ。

121LM055.jpg

でもその方式だと後ろから接着剤が丸見えになるわけです。
そんなわけで何とかするべく、脳内シミュレーションを繰り返して実行に移します。

うまく行くかわかんないんですけどね。


121LM056.jpg

パーツの外枠に這わせるように折り曲げた 0.2mm 径の洋白線をできるだけ少量の半田で固定します。

ここまでは絶対できると思ってました。簡単だもん。

内側にはみ出した半田はタガネなんかで出来るだけ削り取っておきます。


121LM057.jpg

更にもう一つ同じように「コ」の字型のパーツを作ります。

これは 0.6mm 径くらいの太目の洋白線を使って、金属板の端材に半田付けします。


121LM058.jpg

なんで板に半田付けしたかって言うと、丸線を削って平板のパーツを作りたかったから。
こんな小さいパーツだとデカい板から欲しい形状に切り出すのはほぼ無理なので、こういうやり方になりました。

半分削ったら外してひっくり返してもう一回半田付けして同様に削る。


121LM059.jpg

つまりエッチングパーツと同じ幅の板が欲しかったのです。

で、これをまたしても慎重に半田付け。パーツの外周側から半田を流します。


121LM060.jpg

すると、上から見た時「コ」の字型の断面のパーツができるわけです。

この後念入りに内側の半田をまたしてもタガネなんかでこそぎ落して、



121LM061.jpg

スクリーンをその「ホゾ」に嵌めることができるという。

いやー、やればできるもんですねぇ。
posted by ワタナベ at 14:03| 北京 | Comment(2) | TrackBack(0) | Ferrari 121LM (BBR) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今更のコメントで恐縮です。
いい感じのコの字になりますねー
思ってもなかなかこの手の工作は気合というかやり始めるまでハードル高いです。
私も同じようなスクリーンどう作ろうか?悩んでます。
Posted by デモドリ at 2022年06月02日 22:27
デモドリさん、

「やり始めるまで」、まさにそこですかね。やってみるとそれほど難易度高くないし、作業時間も短いです。私でもできるくらいなので、他の人ならもっと綺麗に作れると思いますよ。
Posted by ワタナベ at 2022年06月07日 12:03
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。