2007年11月09日

完敗

一昨日のエントリに「うちの換気扇は MADE in CHINA」だぞ、とコメント貰ったわけですが、日本にあるような換気扇は少くとも北京ではお目にかかったことがありません。

もちろん皆さんは御存じかも知れませんけど、国内(中国)市場に出回る製品と国外(例えば日本)市場に出回る製品は必ずしも同じではありません。
もちろん、仕向け地の仕様・嗜好にあわせるとかいう意味で違う場合がありますけど、それよりも根本的に国内市場向けの製品は材料の質が違います。

私は製造業に関わっているわけではないので単に消費者の立場でしかいえませんが、例えばいわゆるプラスチックの容器とか椅子とか、ポリエチレン、ポリプレピレン製のものなんかは質が悪いです。

バリとか、エッジ部分の型抜き時の折り返しのギザギザとか、そもそも腰がない、とか。


こちらの工場では明らかに手の入れ・抜き具合が違うと聞いています。
日本向けなみに高品質なものを作ると中国市場では高過ぎて売れない、というか消費者は品質がいい・悪いよりも値段で判断する、と。
一方、日本向けの製品はそれこそ高品質を求められるので手を抜けない。

一部の業者では、日本向けの製品を製造しているということが高品質の証になるため、無理をしてでも受注したがるなんて話を聞いたこともあります。ここで日本向け製品を作っていると言う御墨付を貰えば「ISO9000 取得」なんていうよりも説得力があるんじゃないですかね。


ちなみに海外へ旅行に行った中国人が旅行先で「国内でみたこともないものだから」という理由で買ったお土産が MADE in CHINA だった、なんていう一昔、二昔前の日本みたいなこともよくあるようで。

c2082.jpg

ちゅーわけでオートクリアをかなり薄めたもので仕上げ吹きを敢行。

今日、うちの奥さんが出張から帰って来るのでどうしてもその前に吹いておきたかったのですよ。だって、塗装ブースのない私の環境では「臭い」と文句言われてしまいますから。

窓全開で吹いてもね、どうしても臭うわけじゃないですか。しかも今や外気温度は夜間だと5℃前後ですからな。塗膜の白濁が怖い。

c2083.jpg

乾燥待ちの間に他の部分を進めて行きます。

シートベルトはジャンクのエッチングからかっぱらって来ました。なぜかキットを持っていないのにタミヤのポルシェ956用のエッチングが・・・。

F1じゃないのでベルトの構成に若干の違いがあるのですが、そこまで気にするようなキットでもないだろうということでこれを流用。

c2084.jpg

青い部分はコバルトブルー(だったかな)を吹いて、その上につや消しクリア。

alexons のロゴはシートベルトセットの中から借用。

それらを両面テープでシートに貼りつけておしまい、と。

c2085.jpg

さて、例のウィング類の顛末。

クリアコートも完了したので改めて観察してみると、まずここ。翼端板を貼りつけた後で塗装、磨き出しを行なったので、キワの部分が磨けていない。クリアコートする前はそれほど顕著ではなかったのに、クリアを噴きつけたことで目立つようになってしまいました。

やるなら磨き出した後で接着する方がいいみたいです。

c2086.jpg

で、ペーパー掛けして表面をならしてみた後がこれ。

妙に黒ずんでいて、磨き出した時のような輝きはありません。言ってみれば未処理のホワイトメタル・パーツのような感じ。これはこれで妙に金属感はあるんですけどね。

意外と気が付かなかった磨き残しなんかが目だっています。

c2087.jpg

コンパウンドで磨いてみたものの大した差は見られません。

ふと思いついたのは「酸化」。塗膜が酸化することで黒ずんでしまったのではないか、と。

じゃぁ、酸化防止には何をすればいいのかというと、よくわからない。普通に考えると「クリアコートしてしまえ」とかなんでしょうけど、今回の酸化は単にクリアコートするのが遅かったのか、クリア自体が悪さをしたのか不明。

ダメなものはダメなんですが、スペアデカールがあるわけでもないのでこれはこのまま進めます。

というわけで、完敗。



チャンスがあったらまた試してみますけど、どうなることやら。


どういうわけか1/24のF1って私的には盛り上がらないですねぇ。プロポーション・モデルでお茶をにごしておしまいにしてしまうパターンだし、ディテールにも凝ったりしない。
「1/20より小さいから」というわけでもなく。なにしろ43だと逆に盛り上がる位だし。なんでだろ。
posted by ワタナベ at 14:55| 北京 | Comment(8) | TrackBack(0) | Ferrari 126C2 (PROTAR) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どおりで、更新が早いと思ったら、奥方が出張中だったのですね。
Posted by デモドリ at 2007年11月09日 17:11
おほほほ、もう進む、進む。

こういうこと本人の前で言うと拗ねるので言わない。
Posted by ワタナベ at 2007年11月09日 17:44
ボクン家はお母様がオヤジを追い出してます♪
Posted by 公道を走るF1 at 2007年11月09日 21:41
1/24ってそうなんですよね。わかります、わかります!サイズが中途半端って言うか、やっぱり黄金比ならぬ、ゴールデンサイズとでも言うんでしょうか20と43は。絶妙です。

リアウィング、残念ですね。機会があったら試してみたかったんですが。
Posted by Yoshitaka at 2007年11月10日 23:56
酸化??元をたどれば金属の粒子だから・・・?
メタルカラーへのクリアコートは永久的に課題になりそうな悪寒・・・
Posted by feyd at 2007年11月12日 09:26
公道を走るF1さん、
あ、いや、私は別に追い出したわけではないんですが・・・。
Posted by ワタナベ at 2007年11月12日 11:47
Yoshitaka さん、
24になれてる人なんかはこれが最高!とか思うのかもしれませんが。タテマエ的には私はスケールは気にしないのですけど、どうもね、力の入り具合がなぜか・・・。
Posted by ワタナベ at 2007年11月12日 11:49
feyd さん、
酸化云々ってのは@河童ちゃんが言ってたので、目の当りにした時に「あ、これが酸化なのかな」と。
確かにキラキラ感がなくなって黒ずんでいるというのは金属の酸化と同じ現象ですからねぇ。

クリアコートが遅過ぎというならさっさと噴けばいいのですが、コーティングそのものが問題であればこりゃどうにもなりませんね。
Posted by ワタナベ at 2007年11月12日 11:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。